2012年9月25日（火）渋谷TEPIAで『世界初、「水素とガソリン混合」を実現した水素エンジン自動車』発表の記者会見が行われました。

　

当社ITカーズは自動車産業、特に自動車整備工場を中心とした中小企業を取引先として、これまで大変お世話になって参りました。しかし今、その自動車整備工場は苦境に立たされています。政府が景気対策として打ち出したエコカー減税は新車市場においては成果を上げているようですが、新車が売れても潤うのはメーカーや系列の販売店ばかりで、その反面、自動車の整備・修理、そして中古車販売が激減していることをご存知でしょうか。

今まさに苦境に立たされている自動車整備工場（中小企業）になんとか恩返しをしたいと、あらゆる方面から情報を集め考えぬき、そしてたどり着いたのが、今使用している車をエコカーに変えるという発想でした。そして、それを可能にしたのがこの「ガソリン混合水素エンジン自動車」です。

私どもがこのガソリン混合水素エンジンを開発しましたのは、新車ではない既存の自動車をエコカーに変え、自動車業界の中小企業をふたたび活性化させたいと考えたからです。

自動車産業、特に自動車整備工場の親爺さんたちのためにと始まったこの開発プロジェクトではありましたが、出来上がったガソリン混合水素エンジン自動車は、エンジンを主体とした100年に及ぶ自動車産業を救う可能性を持った最初の一台となると思います。

「もう俺たちの技術は必要なくなる」と嘆いていた整備工場の親爺さんたちを始めエンジンを主体とした自動車産業にかかわる方々すべてに夢と希望を取り戻してもらうことができます。

しかし、いかに素晴らしい発想であってもそれを世界中に行き渡らせることは容易ではありません。世界中のエンジンを主体とする自動車産業の皆様のお力を借りなければ為し得ないことです。
水素は究極のエネルギーです。皆様には本日、是非この車のアイドリング状態で、水素エンジンからの排気がいかにクリーンなものであるか、じかに体験していただきたいと思います。